ジョーン・マクラッケン その72007年07月11日 00時26分04秒

エネルギー

 正面を切ってカメラに向かってくるときの異様なエネルギー。
明るくはあるがどこか妖しさがやどります。

 この映像だけではわかり難いかもしれませんが、常に重心線を下へ下へと向かう運動のベクトルがこの人の踊りにはかかっています。

ジョーン・マクラッケン その8「躍動」2007年07月11日 00時28分35秒

躍動

回転しながら体を開いた瞬間の躍動感あふれる動き。
こんなときも股関節と膝が大きく開くのが特徴です。

落ちる重力線と釣り合う、強い足腰のダイナミズム。
胸の開きから左右の腕の伸びが、豊かな喜びを表現します。

ジョーン・マクラッケン その9「パロディー」2007年07月11日 23時28分40秒

parody

 大勢の女の子に囲まれた中央で腕をクネクネ、ヒラヒラさせながら上下します。本来なら色っぽく、セクシーになるところでしょうが、この人はなりません。
 手や首の短さが彼女の踊りにユーモアの下味をつけ、危険な色気に届かせないのです。

 意識しているか否かは別とし、このようにすべての踊りがセクシーさのパロディーになってしまうのが、彼女のもう一つの特性です。生まれ持った身体がダンスの質を規定してしまいます。
 そこを含めて考えると、このナンバーは彼女の特性を生かすのに本当に良く出来た振付だと思うのです。一部にドラムの響きを使ったインディアン風の土俗的な動きを取り入れながら、全体として若者のエネルギッシュな躍動感をみなぎらせた振付-----これらを表現するのに、彼女の東洋的といってよい腹中心の身体、全身のバネ、そして短躯に由来するコミカルな愛らしさはまさにうってつけなのです。